| l | トップ | l | 最新情報 | l | 製品情報 | l | 販売店リスト | l | 価格表 | l | カタログ(PDF) | l |
モールトン専用
| ||||||||
|
![]() |
|
|
![]() 上が前輪用、下が後輪用 |
ダブルパイロンがデビューした時、何人かの方から「フレームがここまで進化すると、もうちょっと気の利いた車輪をつけたいですね」という御意見を頂いた。たしかにモールトンの車輪はほとんど進化していない。カーボンホイールや極小スポーク数ホイール全盛にあって、シルバーのアルミリムに普通のスポークというのは時代から取り残された感は否めない。 この点、恐る恐るモールトン博士に進言した。
「カーボンホイールの需要が高まってますが.......」すると以下の返事。「カーボンホイールはロードノイズを増幅してしまう。また横風にも弱い。これはウチが1987年のアメリカ大陸横断レースに出たときに問題になった。それからブレーキシューがカーボンに直接当たるというのも気持ちが良いものではない。スポークの数が少なすぎるとリムは変形してしまうのではないか?そもそもウチの自転車は静かに滑らかに走るシルキーライドを旨としているから、あの増幅されたノイズは到底許されるものではない。流行遅れに見えるかもしれないが、私は既存のホイールで満足している。」 言下に否定された。
ただ個人的には昔からモールトンの後輪のスポークの「オチョコ」、つまりギアカセット幅が大きいモダンハブがもたらす左右のスポーク長の違い、つまりテンションの不均衡には不満を感じ続けていた。小径になればなるほど、この問題は深刻なのだ。最近常識になりつつある後輪スポークのオフセット化だけでもモールトンに取り入れられないか?この点はモ博士も同意見だった。
オーストラリアのリムメーカー、Velocity(ヴェロシティー)はモールトンの20インチのリムを作っている。彼らの最新カタログを眺めていたら、いくつかオフセットリムが出ているのを発見、さっそく問い合わせてみた。「369(17インチ)と406(20インチ)のサイズでモールトン用にリムを作ってもらえるか?」
「OK」の返事。ただ17インチのほうは小さすぎて、既存の曲げ用治具では出来ないので新たに治具を作る必要がある、とのこと。コストが余計にかかるらしい。でもどうしても欲しいのだからしかたがない。それでも計算してみたら17インチの既存のモールトン自社製リムより安くできることが判明、モ博士にも了解をとり、早速発注のハコビとなった。
リム幅は既存のリムと同じにした。そうしないとタイヤの取りつけサイズが変わってしまい、ブレーキが当たったりする問題が出るからだ。なにより繰り返し実験して到達したリムサイズには、モ博士にもこだわりがある。絶対に幅を変えてはならないという指示に従った。
出来あがったリムが届く。とにかく軽い。ダブルウオールの空洞断面なのに、既存のシングルウオール断面より軽いのに感心する。精度も一級品だ。まずオフセットに期待の高まる後輪から、用意しておいたハブに組みつけてみる。左右のスポーク角度がほぼ同じになり、ルックス的にもいかにもモダンな感じに仕上がった。スポークが短くてすむ分のわずかな軽量化も達成しているはずだ。
あたらしいIRCのタイヤを装着、走ってみる。リムが硬くなったぶん、路面の情報がよく伝わる感じがする。そしてあきらかに滑らかに転がるのもわかる.......。今までのものは車輪の存在感が不明瞭だった気がする。シュアでシャープなフィーリングで安心感が増したと言って良いだろう。
(文責:富成次郎)
なお今後、このリムは全てのAMシリーズの標準装備部品になります。モールトン自社製の旧リムは生産中止の模様です。 |
![]()
Copyright (C)2008 Dynavector Systems,Ltd.
All Rights Reseved.