ティール・スモール・パラメーターとは

スピーカエンクロージャー設計に必要な各種パラメーター

1950年代にはポーテッドエンクロージャーに関する数々の研究がなされ、ベラネック、ノバック等によって優れた論文が発表された。しかし実際のエンクロージャー設計に関する具体的な手段を示したのは、70年代かた80年代に掛けてリチャード・スモール(Richard Small)とネヴィル・ティール(Nevill Thiele)で、彼等は低音用ユニットの各種パラメーターを提示し、密閉エンクロージャーとポートチューニングを変数とするバスレフ型エンクロージャー容積の設計を容易にした。コンピュータが発達した現代においては、このスピーカに関する各種パラメーターを用いることにより容易にエンクロージャーの設計が可能で、そのレスポンス特性もリアルタイムでシミュレーションできる。

このスピーカに関する一連のパラメーターを「ティール・スモール・パラメーター」と呼ぶ。

パラメーターの説明

エンクロジャー設計に必要なパラメーターの説明は下記のようで、最近ではドライバーユニット提供メーカーによりパラメーター値が公開されている。

Vas

音響容積、ドライバーのコンプライアンスと同等の空気容積(単位:リットル、cm3

Qes

ドライバーの電気的Q(単位:なし)

Qms

ドライバーの機械的Q(単位:なし)

Qts

ドライバーのQの総計(単位:なし)、最低共振周波数でのピーク頭の鋭さを示す

Fs

ドライバーの最低共振周波数(単位:Hz)

SPL

ドライバーの能率、1W入力時の1m前での音圧レベル(単位 :dB)

PeakSPL

連続的に入力可能なRMS音圧レベル (単位:dB)

Sd

ドライバーのダイアフラムの実効面積(単位:cm2

Dcr

ドライバーのボイスコイル直流抵抗(単位;オーム)

Xmax

ダイアフラムのリニア領域での最大変位量(単位:cm)

Le

ドライバーのボイスコイル・インダクタンス(単位:ヘンリー)

Md

ドライバーの実効質量(単位:g)

F3dB

スピーカ周波数特性の−3dB落の周波数(単位:Hz)

2000年8月11日

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