カー用パワーアンプの話
パワーアンプはどのような条件の時壊れるか
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パワーアンプは、カーオーディオ製品の中でも比較的故障の起きやすい部分です。特に周囲温度が高くなる夏期は、ハイパワーアンプには過酷な季節と言えます。パワーアンプが壊れる主な原因について記します。
現在のパワートランジスターは、全てシリコントランジスターです。非動作状態でも、ある一定の温度を超えると破壊します。動作状態のパワー アンプではB級,AB級動作の場合、出力が大きくなると、発熱量も比例して増大します。この発熱をトランジスターから逃がしてやらないと、どんどん温度が上昇し、ついには破壊してしまいます。カーオーディオの場合、ホームオーディオに比べて周囲環境が悪いため、この発熱を速やかに発散させるため、熱伝導率の良いアルミを使用してシャーシ自体を放熱器として使用しています。 しかし、一見同じようなパワーアンプでも設計や製造時のバラツキなどでかなり差が生じます。具体的には、
半導体以外の部品で、最も破損しやすいのは電源用電解コンデンサーです。 電解コンデンサーには、10度2倍の法則というものがあって、使用温度を10度下げると2倍長持ちするというものです。この事からもわかるように、ちょっと温度に対する配慮をすれば何倍も寿命を長くできるという事です。
パワーアンプに搭載される保護回路には各種ありますが、それらのうち、温度に対するものにサーマルプロテクターがあります。この保護回路はヒートシンク温度がある一定の温度を超えると、パワーアンプの電源を自動的にオフにするか、ミュートをかける回路です。しかし、この方式の場合、マルチチャンネルアンプの特定のチャンネルのみハイパワーで使用したとき、保護回路が有効に働かない場合があります。また、出力をショートさせた場合は、瞬時にトランジスター内部の温度が上昇し、放熱する間もなく破壊するときがあります。 マルチチャンネル・アンプを使用するときは、各チャンネルの出力が均一になるように使用しましょう。チャンネル間の出力に大きな差がある場合、2チャンネルアンプを複数台使用した方が良いでしょう。
以上、パワーアンプの破損原因について述べてきましたが、パワーアンプの最大の敵は温度だという事が理解していただけたと思います。愛用のアンプを少しでも長持ちさせるために参考にしてください。
(97/10/10) |