カー用パワーアンプの話

BTL(Bridged Transless)接続とは
■ 通常2倍の出力が得られます

 BTL接続とは、ステレオアンプの2つの出力をブリッジ接続してモノラルアンプとして使用する方法で、片側のチャンネルには信号を正相で入力し、もう一方のチャンネルには逆相で入力し、それぞれの出力の+同士をスピーカーに接続する方法です。

 入力は2チャンネルのうち、どちらかに一方しか入力できない機種とどちらに入力してもよい機種があるので注意のしてください。

 理論的には出力電圧が2倍になるため、4倍の出力電力が得られますが、実際には電源供給能力等の諸制約により2倍程度になります。パワーアンプのスペックを見て、ステレオ接続時に比べ、BTL接続時4倍近い出力が得られている製品は、強力な電源回路と冷却能力を持ったパワーアンプだと判断ができます。

 BTL接続の際に注意しなければならないのは、2台のうち片方のパワーアンプから見た負荷が、接続するスピーカーのインピーダンスの1/2になるため、ステレオ接続のときに接続できる最低負荷インピーダンスの2倍の値になることです。すなわちステレオ駆動で2オームまで保証しているアンプは、BTL接続では4オーム以下では使用できませんので注意しましょう。

 
■ 回路方式により接続方法が違います

 BTL接続をするためには、入力信号を逆相にする反転アンプが必要で、この反転アンプの使い方でおおむね下記の2種類の方法があります。

BTL fig

  • 2台のアンプの出力端子の+同士をスピーカーに接続するタイプ。
    このような機種は、BTL接続の時にだけ反転アンプを使用する方式です。
    必ず、BTL切り替え用のスイッチがあります。

      

  • 2台のアンプの出力端子の片方は+、もう一方は−をスピーカーに接続するタイプ。
    このような機種は、常時片方のアンプに反転アンプが接続されている方式です。
    この方式の場合、BTL切り替えスイッチを設けていない機種もあります。また、ノーマル接続の際にも反転アンプが接続されている側のアンプは、出力の+側がグラウンドとなっています。

(97/10/10)


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