カー用パワーアンプの話
A級アンプとB級アンプ
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パワーアンプには、動作点の違いによりA級、B級、C級、D級などの方式があります。このうち、オーディオ用として使用されるのはA級,B級 のほか両者の中間的なAB級です。
現在のアンプのほとんどは交流信号の上半分と下半分を別々のトランジスターで動作させる「プッシュプル方式」を採用しています。A級アンプでは入力信号に対して、上半部と下半分を同じ動作をさせ、それを足し合わせることで出力信号をつくっています。このため、信号のつなぎ目が滑らかで、いわゆる「クロスオーバーひずみ」がほとんどありません。
しかしトランジスターの動作点をトランジスター特性の直線部におき動作させる方式のため、入力信号の有無に関係なく常に一定のアイドル電流が流れることになり、電源回路から常に一定の電力を供給しなければならず、電源効率の悪い方式と言えます。
上記の事から分かるように、小出力でも高品位な音が欲しい場合に使用します。例えば、マルチアンプシステムのトゥイータ用や、全帯域用でも大きな音では使用しない場合に使用すると良いでしょう。 ■インストール時の注意点は
![]() 増幅方式の違い----動作点の位置により流れるアイドル電流量が異なる
最近、A級の長所と、B級の長所を合わせ持った、特殊なA級パワーアンプがあります。これは、バイアス回路に入力信号のレベルによって、アイドル電流を可変させる
回路を追加したものです。
各社より発売されている単品カーオーディオ用パワーアンプは、パワーICを使用した廉価な物を除いては、殆ど全てが2電源プッシュプルを採用しています。通常のB級パワーアンプでは、信号が無い場合はアイドル電流はほとんど流れず、別々のトランジスターで入力信号の上半分と下半分をそれぞれ分担し、一方のトランジスターが動作しているとき、もう一方のトランジスターは休止しています。 現在のアンプ回路の主流になっているのはAB級動作といわれ、アイドル電流を少し流すことで信号の上半分と下半分の一部を交差させて、つなぎ目部分の信号だけ足し合せることにより、大きな出力を確保しながら「クロスオーバーひずみ」をなくす回路方式です。
(97/10/10) |