スピーカ配置の基本

スーパーステレオは通常4スピーカ或いは6スピーカで構成しますが、次のような基本を守っていただければ、設置場所の厳密さは特に必要なく、部屋の条件に合わせて、幅広く対応可能です。

スピーカは必ず対向させる
スーパーステレオでは、追加するサイドスピーカ及びリアスピーカは、必ずフロントスピーカに対して対向させるように設置します。スーパーステレオではお互いの音を空間でぶつけ、干渉させることによりその効果を得るため、これは最も重要なスピーカ設置条件です。通常のサラウンドシステムのスピーカがりスニング位置に向けられているのと異なります。

サイドスピーカ(4CHのときはサブスピーカと呼ぶ)はリスニング位置より前方に
サイドスピーカからは全周波数帯域の分散音が再生されますのでリスニング位置より後方に設置した場合、再生音がやや気になります。そのためリスニング位置よりやや前方への設置を推奨しています。設置高さは床置きから天井付近まで可能ですので、部屋の状況や再生音の好みにより選択してください。床置きの場合音像の重心が低くなり低音の量感が増しますが、広がり感はやや減少します。逆に高さが高くなるに従い音像が上がり広がり感は増します。

リアスピーカは背面壁へ
リアスピーカはリスニング位置より後方の背面壁。天井付近の上部取り付けを推奨します。左右スピーカの前後方向、或いは高さ方向の厳密な対称性は必要としないため、取り付け場所の選定は比較的容易です。特に部屋が狭くフロントスピーカとの前後距離が十分に取れないときは、高い位置設置すると効果的です。

サイド、リアスピーカはフロントスピーカよりやや広めに
サイド、リアスピーカの左右間隔はフロントスピーカよりやや広めに配置するのが基本です。

設置位置はラフでOK
サイドスピーカ、リアスピーカともフロントスピーカに対向させると言う条件さえ満足できていれば、設置場所にそれほど厳密さは必要ありません。お部屋の状況等により左右スピーカの高さや前後位置が多少違ってもOKです。

ワンポイントアドバイス
スピーカの設置方法は弊社の長年の経験に基づくものですが、必ずしもこの通りでなくてはいけないということではありません。スーパーステレオの導入目的は、ご自分がイメージされる音場感の実現や使用システムに不足している臨場感を補足することですので、ユーザー各位が好みや状況に合わせ自由に設置してください。

4チャンネル方式でのスピーカ配 置

4台のスピーカを使用した標準的な配置例です。アダプターADP-2ADP-3を使用した場合にこの構成になります。通常、フロントスピーカは今お使いのスピーカをそのまま使用します。追加するサブスピーカは大型のものは必要なく、小型スピーカで十分な効果を発揮できます。

4スピーカの標準的な配置
  • サブスピーカはフロントスピーカから2〜3メートルの位置で且つ試聴位置よりやや前方にフロントスピーカ対向するようにを設置します。設置高さはフロントスピーカ同程度から天井付近まで任意に選べますが、できれば高い位置を推奨します。


  • 設置高さを高くすると音像が上がり拡がり間が増します。試聴位置に対しサイドスピーカが接近し過ぎる時には設置位置を高くします。
  • サブスピーカの設置高さを変えることにより、音場感や広がり感が変化します。聴かれる音楽や好みによりいろいろな高さでお試しください。
6チャンネル方式でのスピーカ 配 置
標準的なスピーカ配置

6台のスピーカを使用した標準的な配置例です。SSP-5プロセッサを使用した場合がこの構成になります。通常、フロントスピーカは今お使いのスピーカをそのまま使用します。追加するサイドスピーカ及びリアスピーカはご家庭では大型のものは必要なく、小型スピーカで十分な効果を発揮できます。

6スピーカの標準的な配置
  • サイドスピーカはフロントスピーカから2〜3メートルの位置で且つ試聴位置よりやや前方にフロントスピーカ対向するようにを設置します。設置高さはフロントスピーカ同程度から天井付近まで任意に選べます。設置高さを高くすると音像が上がり拡がり間が増します。試聴位置に対しサイドスピーカが接近し過ぎる時には設置位置を高くします。

  • リアスピーカは背面壁に設置します。リアスピーカは高い位置の方が望ましく、部屋全体がコンサートホールと化し、圧倒的な臨場感が楽しめます。 リアスピーカの置き場所の厳密さはそれほど必要なく、左右の高さが多少異なってもかまいません。
場所を取らないスピーカ配置

リアスピーカの設置場所が確保できない場合、部屋が小さく十分な奥行きが取れない場合、包み込まれるような臨場感より音像の前方定位感を優先する場合のスピーカ配置です。

6スピーカの場所を取らない配置
  • サイド、リアスピーカとも試聴位置よりやや前方にフロントスピーカに対向させるように設置します。設置高さを高くすると音像が上がり拡がり間が増します。


  • 標準的な設置例に比べ包み込まれるような臨場感は減少しますが、前方定位型の音場を創生できます。 ジャズやロック系の音楽に向いている設置方法です


  • サイド及びリアスピーカの設置高さを変えることにより、音場感や広がり感が変化します。聴かれる音楽や好みによりいろいろな高さでお試しください。

HOMEへ
HOMEへ
ページのTOPへ
ページのTOPへ
Copyright (C)2005 Dynavector Systems, Ltd. All Rights Reserved.